皮膚粘弾性測定装置[デバイス+粘弾性プローブ]

Cutometer DUAL MPA580

キュートメーター

皮膚粘弾性測定装置(弾力・はり・硬さ評価)。内部に陰圧装置(バキュームBox)を搭載した計測機器です。陰圧によってプローブの開口部から皮膚を吸引/陰圧解除し、皮膚の変位量の推移が専用のソフトウェアにより出力されます。皮膚研究において世界で最もスタンダードな機器といえ、R7、R2、R5といった皮膚弾力パラメーターは多数の研究論文に使用されております。

型番

MPA580D

メーカー Courage+Khazaka
皮膚計測・数値化

特長

装置の構成

Cutometer Dual MPA580本体に皮膚粘弾性測定プローブCutometer1本が標準装備されています。
プローブ測定開口部:2mm(標準)・4mm・6mm・8mmから選択できます。
油分計(Sebumeter)標準装備。

マルチ皮膚測定器

プローブを追加することで測定項目を増やせます。
皮膚粘弾性測定の他、水分計など複数の測定プローブを同時に最大4本迄接続可能なマルチ皮膚計測器です。

プローブCutometer CT580MPについて

測定原理

陰圧により、プローブ先端の開口部から皮膚を一定時間吸引し、その後、陰圧解除します。
開口部に配置されたプリズムを用いて皮膚の変位をモニタリングします。
計測後、皮膚の状態を示す複数のパラメーターが計算されます。

プローブ径

プローブ測定開口部:2mm(標準)・4mm・6mm・8mmから選択できます。

径が大きくなるほど皮膚深部の影響が強くなります。


波形の見方と計測パラメーター

物性には粘性(ホイップクリームのようにゆっくりと変形する性質)と弾性(膨らませた風船のように瞬時に変形する性質)という性質があり、皮膚は粘性と弾性を合わせ持った粘弾性と言われています。
Cutometerの計測で得られる波形から粘性特性部、弾性特性部を定義し、その変位量・変位量の比から皮膚の力学特性を算出します。

R0 = Uf
R1 = Uf – Ua
R2 = Ua/Uf
R3=最後の波形の高さ
R4=最後の波形の戻らなかった部分
R5 = Ur/Ue
R6 = Uv/Ue
R7 = Ur/Uf
R8 = Ua
R9=最後と最初の波形の高さの差
R10=最初と最後の波形の戻りの差

適用例

  • 皮膚の弾力性評価
  • スキンケア化粧品の有効性評価
  • 皮膚組織の力学特性の研究
  • 機能性食品、サプリメント摂取によるハリの改善評価
  • 美容施術などによるハリの改善の確認
  • エイジング評価
  • たるみ、硬さ評価
  • マッサージによる皮膚のむくみ改善評価
  • 瘢痕の硬さ評価
  • 浮腫(むくみ)評価
  • 弾力計測に

計測時の注意点

Cutometer MPA580(DUALを含む)はノイズが発生しにくくなるよう3ピンの電源ケーブルの使用を想定して設計されています。 図1のような波形が見られた場合は電源の供給が壁から直接3ピンで行われているかご確認ください。 データの再現性の向上、データの改善・変化を捉えやすくするために、納品時の3ピンの電源ケーブルを使用しての計測をお願い致します。テーブルタップを使用する際も3ピンにてお願い致します。

【図1】3→2ピン変換器使用時

【図2】3ピンのまま使用

Cutometerを使用した文献リスト(国内)

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